根管治療
根管治療について
根管治療とは、虫歯が進行して歯の神経(歯髄)まで達してしまった場合や、神経が死んでしまった場合に行う治療です。歯の内部にある神経や感染した組織を取り除き、根管(神経が通っていた管)を清掃・消毒して、薬剤で密封します。
「神経を抜く治療」とも呼ばれ、歯の痛みをとる、歯を抜かずに残すための大切な治療です。
根管治療の症状
これらの症状は、歯の神経が炎症を起こしていたり、根の先に膿がたまっていたりするサインです。放置すると症状が悪化し、歯を残せなくなることもありますので、早めの受診をおすすめします。
- 何もしていなくてもズキズキ痛む
- 温かいものや熱いものがしみる
- 噛むと強い痛みがある
- 歯茎が腫れている、膿が出る
- 歯茎にニキビのようなできものがある
- 以前に神経の治療をした歯が痛む
根管治療が必要になる原因
- 重度の虫歯
虫歯が進行し、細菌が歯の神経まで到達すると、神経が炎症を起こして強い痛みが出ます。この場合、神経を取り除く処置が必要です。
- 外傷
事故やスポーツなどで歯を強くぶつけると、神経がダメージを受けて壊死することがあります。
- 歯のひび割れ
歯に細かいひびが入ると、そこから細菌が侵入し、神経が感染することがあります。
- 過去の治療の再発
以前に根管治療を行った歯でも、細菌が残っていたり、再び感染したりすることがあります。この場合は再治療(感染根管治療)を行います。
歯の神経をとるとどうなる?
神経を取った歯の寿命は、一般的に約5〜30年(平均約10〜15年)と健康な歯に比べて短くなります。それは歯に、血液や栄養の供給がなくなるためです。特徴は次のようなものがあります。
- 歯がもろくなる神経を失った歯は、時間とともに乾燥し、割れやすくなります。そのため、根管治療後は被せ物で歯全体を保護することが重要です。
- 痛みを感じにくくなる神経がないため、再び虫歯になっても痛みを感じにくくなります。気づかないうちに進行してしまうことがあるため、定期検診でのチェックが欠かせません。
- 変色することがある神経を取った歯は、徐々に黒ずんでくることがあります。気になる場合は、被せ物やホワイトニングなどで対応できます。
神経を取ることにはデメリットもありますが、感染した神経をそのままにしておくリスクの方がはるかに大きいといえます。治療後も定期的にメンテナンスを受けることで、歯を長く使い続けることができます。
治療の期間について
| 初めて神経を取る場合 | 比較的スムーズに進めば、数回で根管充填まで完了することもあります。 |
|---|---|
| 感染根管治療(再治療)の場合 | 以前の治療で入っている薬剤を除去し、再度清掃・消毒を行うため、回数が多くなります。 |
| 根管が複雑な場合 | 奥歯は根管が複数あり、形も複雑なことが多いため、治療に時間がかかることがあります。 |
治療後の注意点
根管治療後は、以下の点にご注意ください。
- 仮の蓋の間は注意
治療途中で仮の蓋をしている場合は、その歯で硬いものを噛まないようにしてください。歯が割れてしまう可能性があります。 - 被せ物が入るまで大切に
根管治療が終わっても、被せ物が入るまでは歯が弱い状態です。強い力がかかると歯が割れてしまうことがあります。 - 定期検診を受ける
根管治療を行った歯は、定期的にレントゲンで状態を確認することが大切です。問題がないかチェックし、長く歯を使い続けられるようにサポートします。
天然歯を残すことの大切さ
天然の歯は、噛む感覚や微妙な力加減を感じ取ることができ、また、周囲の歯や骨との調和も自然です。できるだけ長くご自身の歯で過ごしていただけるよう、当院では治療後の健診などしっかりと取り組んでおります。




